Skyline


僕らはあの頃と変わらず
お気に入りの愛想笑いを浮かべて
悲哀を乗せた白い溜め息さえも
感情を紛らわす術なんだね

日が昇る さあ音に跨っていけ
この冬の空は僕らを乗せたまま
降り始める白の中 駆けていく
冷たい時雨風は僕らと逆に足を進める

僕らが持っている地図は
遥か遠く夢の理想郷を示した
羞恥が染めた赤い果実の甘さは
どうやら僕らの甘さも原因みたい

日が照らす さあスピードを上げていけ
降り続ける雪は僕らの溜め息を
吹き抜けるこの風はその訳を
冷たくも暖かく僕らの歩みに包み隠した

雪原に咲く華のように 蒼い空に浮かぶ雲のように
立ち向かい流れて 辿りに願いを含ませる

日が沈む さあ音に跨っていけ
この冬の空はもうすぐ黒く包まれる
明るみと暗闇が重なる場所
僕らは霞むその先地平線を明日も目指す