利己心


幼すぎた曖昧な自由を振りかざした時
生まれる愚かな平和の後ろにはいつも
犠牲の影が身を潜めていた

他の誰かの為じゃなく自分の為に
その繰り返しの先に知る 脆い我が身
光りに照らし出される心の奥深く

迷い 戸惑い 苛立ち 焦り
そして不確かな償い
咲いた小さな僕は深く不安定な根をはる
贖いにも似た岐路で気付く 進むべき道

諦めの芽が出るなら 僕は摘もう
愛や優しさ 少しでもいいんだ
形無きものが微笑みに変わる
今独りよがりな風が君に吹くなら
僕は君の盾になろう