ラヴエゴイズム


乾いた空に浮かぶ雲が 僕らの行く末を眺め
風に吹かれて今日に別れを告げていく
あなたと共にいられるこの時間も
沈む夕陽が終わりを急かしている

僕らの足元から伸びる影が
あそこの椅子に届いたら席を立とう
傍らに座るきみの横顔を覗いて
高鳴っては時を刻む心の音
やっぱり向こうの電灯に届くまで

冷えた夜に浮かぶ月が 僕らの帰り道を照らす
繋いでた手を離して明日に歩んでいく
降り始めた雨が道に弾けて
坂道下る後ろ姿を霞ませる

いつも憂いひた隠すのはきみの方
きみを哀しませるものを消そうとして
僕が哀しませていた 崩れ出す感情
塞ぎ込めても溢れ返る甘い束縛
やっぱり離しちゃ駄目だよね もう大丈夫