リズムに合わせて歩調を進める
迷い込んでしまった 暗い路地裏
そこに居座る主は言った
ここはお前の居場所じゃない

それでも求めてしまうのは
突き刺すように鋭い眼差しも
悲しさに染められた漆黒の羽も
昨日の僕にどこか似ていたからなんだ

彼らが羽ばたく瞬間舞う羽が
冷たい世界から僕を覆い隠して
瞬きの間に孤独が襲う

そして今宵も
聳え立つ高層ビルから洩れ出す光が
どこか勇敢な黒を照らす