放物線


遥か彼方想うことを蔑んだ
胸に残る傷跡の意味
それは醜く故に散った
這い出す君をその影を

撫でる感触に似た感情は
延ばした針を縮めて動き出す
空回りしたまま進み出した時間
止めることを知らない僕ら

観衆の果て 騒ぐ君の
確かに乾いて放った記憶
夜を越えて 向こう岸
放物線を描いてた

褪せるように滲んだ未来
焦るように音を立てて
消えないでいて どうかどうか
君と僕の狭間で揺れていて

それは儚く故に遮った
繋いだ手をその距離を

観衆の果て 騒ぐ君の
確かに乾いて放った記憶
朝を待って 向こう岸
放物線を描いてた